心療内科を選ぶ際のポイントとは?

自宅から通いやすい場所にあるクリニックを選びましょう

心療内科へ通院しながらの治療は、人によっては週に1回といった間隔で行なう場合も少なくはありません。特に初診が行なわれて1~2ヶ月程度は、薬が患者さんの体に本当に合うかどうかを見極めたり、心のケアをともに進めていくために、週に1回といった間隔での通院が必要になってきます。
また、重度の患者さんの場合、精神状態の悪化は危険も伴いますので、自宅から通うにしろ勤務先や学校から通うにしろ、通院までの距離はなるべく短く、近い方がよいでしょう。

自分の生活スタイルに診療時間が合っているクリニックを選びましょう

学生の場合、平日の日中にクリニックを行くことは難しいため、夕方も診察を行なっているところや土日も開いているところを選ぶようにしましょう。
また、社会人の場合も学生と同様ですが、それに加え、例えば平日でも毎日仕事で帰りが遅くなってしまう方は、夜遅くまで診察を行なっているクリニックを選ぶようにするとよいでしょう。

カウンセリングが希望される方は、臨床心理士が在籍しているクリニックを選びましょう

心療内科を訪れる患者さんが持つ心の病は、その根本的な解決や再発の防止は、薬の投与だけでは難しいこともあります。病気を引き起こしている根源的な原因をきちんと解決し、クリアにしない限りは、治療がうまく進まなかったり、再発を何度も繰り返してしまうことにもつながっていきます。また、薬の治療は一般的ではありますが、効果が出るまでには多くの時間もかかってしまい、精神的・肉体的な副作用も懸念されているため、患者さんの負担も多くなってしまいます。なので、薬の治療だけではなく、心理的な悩みや問題を解決したい方は、臨床心理士が在籍してカウンセリングも行なっているクリニックを選んだ方がよいでしょう。さらに、こうしたカウンセリングの心理療法の他にも、例えば磁気刺激療法など、薬以外の治療方法をきちんと紹介してくれるクリニックを選ぶようにするとよいでしょう。

場合によっては他の施設や制度も案内してくれるクリニックを選びましょう

自分のクリニックばかりでなく、患者さんにとって本当に必要だと判断した場合に、他の施設や制度も詳しく教えてくれるクリニックを選んだ方がよいでしょう。例えばデイケアや作業所といった施設を案内してくれたり、条件をクリアすれば医療費が3分の1で済む自立支援医療制度の案内など、患者さんにしっかり向き合ってくれるクリニックを選ぶようにしましょう。

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