歯が割れて失ってしまうことも?歯根破折を知ろう

歯根破折とは?原因は?

歯根破折とは文字通り歯茎の中に埋まっている歯の根っこが折れてしまっている状態です。あまり馴染みのない言葉だと思いますが、虫歯、歯周病と共に歯を失う原因の上位3つに数えられています。過去に治療した歯や弱っている歯が突然割れたり、ヒビが入ったりする場合は歯根破折の可能性があります。
歯根破折の大きな原因としては虫歯治療などで歯の神経を取ってしまい、栄養や水分が届けられていないことです。神経を取るほどの虫歯はその時点でだいぶ重症なので、歯自体もだいぶ脆くなっている可能性がり、歯根破折になりやすいのです。
この他にも神経は抜いていなくても何度も治療している、歯ぎしりや食いしばる癖がある、転倒などによる外傷、歯の土台に金属を使っているなどの原因で起きることがあります。

歯根破折の症状と治療法

歯根破折の症状としては歯茎の腫れや、ふくらみ、噛む時の違和感、被せものが外れる、神経を取った歯の痛みなどです。歯茎の腫れや膨らみは歯周病や歯根の病気と間違われるので、歯周病等の治療で良くならない場合は歯根破折が疑われます。噛むと痛みがあるというのは歯根破折の初期症状であり、これを放置すると細菌による炎症や腫れを彦起こされるため、この段階で治療できればそれに越したことはありません。
歯根破折の治療方法は、破折部分大きさによって口腔内接着法と口腔外接着再植法があります。口腔内接着法は破折部分が比較的小さなものに行われる治療法です。口腔内で接着処理を行うので、体にかかる負担が小さいです。
一方、口腔外接着再植法は一度歯を抜き、破折した部分を修復した後で抜いたところに戻すというやり方です。歯が付くまで1ヶ月ほどかかり、その間は戻した歯を固定する必要があります。歯を抜く際に炎症部分を一緒に取り除くので、予後は口腔外接着再植法の方が良好です。

歯根破折の予防法

歯根破折を予防するにはそもそも虫歯にならないことが大事です。それを実現するためには、毎日の歯磨きや定期検診などで歯の健康に気を配りましょう。
しかし、もし虫歯になってしまったら放置しないですぐに治療してください。放置して重症化してしまうと歯を大きく削ることになり、歯自体が脆くなってしまいます。虫歯の治療では最近は神経を残すやり方が主流になってきているので、治療法を選択する時には神経を残す治療がおすすめです。そして、土台を金属ではなく、より自然の歯に近い硬さのグラスファイバーを選んで土台が原因の破折を防いでいきましょう。

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