奥の深い針灸の世界について

全身のツボの数は670種類もあります

針灸の世界は大変奥が深いものです。
2千年前からある針灸は中国発祥の東洋医学の1つだとされ、全身のツボの数は670種類もありますので、ツボを覚えるだけでも大変な作業だといえるでしょう。
670種類のツボを触ったりするだけで体の異常がどこにあるかを知ることが出来ますし、また刺激することによって体調を改善させていくことが出来ます。

経路の上にあるのがツボ

人間の体には14本の経路があります。
この経路の上にあるものがツボと呼ばれているものです。
各臓腑の調整を行う12本の経路と、顔や胸、腹の真ん中を通る任脈(にんみゃく)と呼ばれる経路と背中の中央から頭部を通る督脈(とくみゃく)があります。
この経路の上には経穴があり、針を刺したり、灸をすえて治療を行っていきます。
経路は気と血の通り道ですので、体が健康な状態だと滞ることなく順調に流れているので、体の調子もよく元気な状態です。
ところが体のどこかに不調が出てくると気と血の流れが滞り、停止するため不健康になってしまうのです。
こうした調子の悪い時に針灸治療を行うことによって健康状態を改善させていくことが出来ます。
670種類もある経穴は病気が現れる場所で、この部分が痛みなどを感じている時は、体が症状を訴えている箇所ですので、経穴を針や灸で治療を行っていくと症状を改善させていくことが出来るでしょう。

三千前に発祥した灸の歴史

灸は三千年前に中国で発祥しました。
日本でも中国から灸が伝わり、平安時代の仏教伝来の時代に灸が行われていました。
お灸は体の悪い部分や経穴の上でもぐさを燃焼させることによって、経穴や周辺の気や血流を改善させることが出来るため、体内のバランスを整えて健康状態に導く効果があります。

針灸は様々な症状に効果があります

針灸は様々な病気の症状に効果がある治療方法ですので、病院の投薬治療だけでは症状がなかなか改善されない場合に、併用して利用するとよいかもしれません。
例えば神経系の病気では自律神経失調症や、不眠、頭痛、めまいなどに効果があります。
運動系ではリウマチや五十肩、腱鞘炎に黄河があるでしょう。
他にも動脈硬化や、高血圧、動悸や息切れなどの循環器系の病気や、喘息などの呼吸器系、胃腸病や肝機能障害などの消化器系の病気に針灸は効果があります。
気と血液の流れを改善することによって病気の症状を緩和させていくことが出来ますので針灸をうまく活用されるとよいでしょう。

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