歯医者ではなぜ治療に何度も通わされるのか

金儲けが理由ではない

よく言われるのが、「金儲けをしたいために何度も通わせているのでは?」ということです。結論から言うと、金儲けが理由ではありません。このような考えに至るのは、歯科医師が十分な説明をしていないためと考えられます。
複数回の通院が必要な理由を丁寧に説明し、患者が納得したうえで治療を始めれば、金儲けのために無理に通わせているといった疑いをかけられることはありません。歯医者に限らず全ての医療機関では、十分な説明と患者の同意をもって治療を開始することが常識とされています。これをインフォームドコンセントというのですが、これができていない歯医者はいい歯医者とは言えません。

痛くなってから受診すると通う回数が多くなる

初期の虫歯であれば、虫歯の部分を削って小さな詰め物を詰めるだけで治療が完了します。そのため、1~2回程度の通院で済むでしょう。しかし、虫歯は進行しなければ痛みが発生しないため、多くの場合は虫歯が進行してから歯医者を受診します。
痛みが起きてから受診した場合、まずは治療できる状態に口腔内を整える必要があります。そして、次の通院の際に虫歯の処置をし、その後に歯に合った被せ物や詰め物の制作を歯科技工士に依頼することになります。詰め物や被せ物はすぐに作ることはできないため、次回の通院時に歯に入れます。
このように、虫歯が進行するほどに治療回数が多くなるのです。また、入れ歯に関しては、歯の型どりをして、オーダーメイドの入れ歯を作ることになるため、複数回の通院が必要となります。

根管治療が必要なケースでは5回程度通う場合もある

虫歯が歯の神経に達した場合、根管治療を行います。神経を取り除いたうえで、神経が入っていた根管に器具を差し込み、状態を整えていきます。その際には、しっかり消毒をして虫歯菌を取り除くのですが、失敗すると感染症になる恐れがあります。このように、少しずつ治療を進めていくことになるため、5回程度の通院が必要になるケースもあるのです。

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何度も通うと費用が高くなる

何度も通うことになれば、当然費用も高くなるため、定期健診を受けることが大切です。定期健診を受けて、初期虫歯の段階で治療を始めることができれば、通院回数と費用を抑えられます。定期健診にも費用がかかりますが、半年に1回程度のため、虫歯になって何度も通うことになるよりは金銭的な負担が少なくなります。