内科的疾患の自覚症状について

発熱

発熱は、不衛生なものに接触したことなどにより体内へ侵入した病原体に対し、免疫系の作用を活性化させるために起こる防御反応の一種です。しかしその症状から疑われる病気は風邪だけではありません。また、高熱が続くと脳に障害がおこる場合もあります。
微熱~中度の発熱(37.5~38.4℃)の場合、頭痛・咳・くしゃみ・鼻水が出たり、倦怠感や筋肉痛、関節痛がある場合はよくある「風邪」の可能性がありますが、痰が続いたり、血痰が出る場合は「肺結核」が疑われます。また、下痢・腹痛・粘血便・体重減少があれば「クローン病」が疑われます。
高熱(38.5℃以上)の場合、呼吸困難や関節痛などがあれば「急性気管支炎」、上腹部から右下腹部へ痛みが移っていく場合は「急性虫垂炎」などの可能性があります。

頭痛

頭痛を引き起こす原因は様々で、症状の現れ方もまた様々あります。頭痛の診断は症状の様子が重要な情報源なので、詳しい症状を確認する必要があります。
慢性的なものであれば「片頭痛」「筋緊張性頭痛」などがありますが、殴られたような激痛で嘔吐を伴う場合は「くも膜下出血」、けいれんや視力低下・高血圧の場合は「高血圧性脳症」が疑われます。
他にも、徐々に起こる頭痛で首の後ろ側に硬直がある場合は「髄膜炎」「脳炎」、朝に強い痛みがあり、手足にしびれを感じる場合は「脳腫瘍」などが考えられます。

藤井おうばく駅前内科クリニックは宇治にある

胸の痛み

胸の痛みの多くは心臓・肺・食道などの病気が疑われます。また、それらに隣接する臓器の異常も考えられます。
胸の痛みが30分以上続く、呼吸困難や冷や汗が見られる場合は「急性心筋梗塞」、痛みが数分から15分ぐらいであれば「狭心症」が疑われます。胸から背中や腰に痛みが移動し、発汗などがある場合、「解離性大動脈瘤」が疑われます。
呼吸器系の疾患としては、発熱や首・顔のむくみ、声が枯れたりする場合には「肺がん」の可能性、体重減少や倦怠感が伴って長期間続く場合は「肺結核」の可能性があります。

上記で紹介したものは、自覚症状とそれから考えられる主な病名のほんの一部です。他にも身体の異常として感じるものには腹痛(上腹部痛、下腹部痛)、吐き気・嘔吐、下痢・便秘・血便、動機・息切れ・呼吸困難など、さまざまなものがあります。違和感を感じたときはすぐに病院へ行くことが肝心です。