整骨院で健康保険が適用になる場合は、「療養費の委任」扱い

窓口では自己負担分だけを支払うだけで良い

整骨院では、ケガの原因や内容などの条件を満たせば、その施術に健康保険が適用できます。
これは整骨院で従事する柔道整復師の方が国家資格を満たしていて、整骨院も厚生労働省で認められた「施術所」とされているためです。
ですから、支払いも病院で健康保険を使う場合と同様、健康保険が適用できれば3割の自己負担分だけを支払うだけで大丈夫となります。
全ての施設で、必ず健康保険が適用できるという保証があるわけではありません。
健康保険適用可能な整骨院は、その旨看板などに記載があることが多いですが、不安な場合は事前に確認しておくことをオススメします。
もちろん、受けたい施術内容に対して健康保険が適用できるかどうかも、念のため確認しておきましょう。

整骨院が保険を請求するのにサインが必要

健康保険が使える診療でも、緊急時の治療費をやむを得ず全額支払い、あとから健康保険との差額を戻してもらうことが考えられます。
そういった時には療養費支給申請書という書類を提出することになりますが、整骨院で健康保険を適用する場合も、これと同じケースになります。
違うのは、患者さん自身が提出するのではなく、整骨院側で療養費の支給申請書を代わりに提出してもらうという点です。
そのため、整骨院で健康保険を使う患者さんは自己負担分だけを払ってもOKという扱いになります。
いわゆる、「療養費の委任」という扱いになるので、そのために必要になるのが患者さんが委任に同意するサインです。
整骨院のスタッフの方から書類を渡されるので、そこに記されている傷病名や傷病の原因、受けた施術の内容や負傷箇所など、間違いがないか確認してサインしてください。

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レシートや記録は保存しておくこと

整骨院は療養費の委任という制度があることもあり、場合によっては申請した健康保険の療養費が認められないというケースも考えられます。
また、申請に誤りがあったり、整骨院で不正に療養費を請求していたりという場合に患者さんに連絡、確認がいくケースもあります。
ですから、レシートや診療記録などは何かあった時のため、しばらく保存しておくのが基本となります。
書類を確認することや、レシートなどを保管することは、患者さん自身が適正な治療内容に適正な治療費を払っているかを確認する意味でも、きわめて重要です。