唾液検査を受けられる
歯医者では唾液検査を実施しています。多くの人が虫歯や歯周病に悩んでいて、対策を取ることは大切です。そのためには口腔環境について理解することが大切であり、そのために役に立つのが唾液検査だからです。
人それぞれ唾液の性質は異なっています。その違いを検査で調べることによって、病気のなりやすさを知ることができるのです。自分が虫歯や歯周病になりやすいのか知ることができれば、今後のリスク管理に役立てることができるでしょう。そのために多くの歯医者で唾液検査が実施されています。
唾液検査でわかること
唾液検査とはWHOが実際に調査で使用している検査方法であり、さまざまな歯科疾患のリスク管理ができる方法とされています。口の中のリスク因子を調べることができるのが特徴です。唾液の性質を調べるだけではなく、普段の飲食の傾向や細菌の傾向も調べます。これらの調査によって科学的にリスクを判断することができるのです。検査結果から、これからどのような点に注意をして予防に努めればいいのかわかります。虫歯になりやすい人もいれば、歯周病になりやすい人もいるでしょう。自分の口腔内の傾向を知ることはとても良いことです。
唾液検査の内容について
唾液検査を受ける際にはまず問診を行います。こちらでは喫煙の有無やフッ素を使用しているかなどが質問されます。そして、実際に口の中の検査が行われます。こちらでは虫歯の有無は歯周病の進行度などが記録されていきます。さらに、ラクトバチラス菌やミュータンス菌の数が検査されます。これらは虫歯の原因となる菌です。ほかにも、唾液の量や緩衝能の検査が実施されます。緩衝能とは唾液がpHを一定に保つ性質のことであり、こちらを検査することによって唾液の能力を調べられるのです。これらの検査結果が総合的に判断されます。
唾液検査の注意点について
唾液検査は正確な検査が行われる必要があります。たとえば、検査前の1時間以内に飲食や喫煙、歯磨きをしてはいけません。それらが影響して口腔内が通常とは異なる環境になっていますからです。直前に激しい運動をすることも避ける必要があります。また、検査前に殺菌作用のある歯磨剤や洗口剤を使うことも禁止されています。検査前1ヶ月以内に常用薬以外の何らかの薬を服用することも検査の結果に影響するとされています。口紅やリップクリームをつけるのも避ける必要があります。これらの注意事項を守って唾液検査を受けましょう。